正しい歯磨きとフロス
最強の虫歯予防 − 正しい歯磨き
できれば一生自分の歯を残し、美しいスマイルと楽しい食生活を維持したいと誰もが願っています。それを実現するためには予防、予防、予防!!!その中でも日々のホームケアはとても重要で、正しく行わなければ意味がありません。乱杭歯や歯周病、矯正治療中の方、お子様など各々にあった歯磨き法を身につけることこそが最強の虫歯・歯周病予防です。

歯ブラシは軟らかいものを使用し、歯一本一本を丁寧に磨くことです。多くの日本人患者さんは硬い歯ブラシでゴシゴシ磨いているとよく言われます。これは歯や歯肉を傷つける誤った歯磨き法です。
硬い歯ブラシによるダメージを見る

歯磨きの方法には数種類あるので、ここでは一般的に共通するキーポイントのみをご紹介します。
  1. 植毛部の長過ぎない柔らかい歯ブラシを選びましょう。
  2. 歯と歯肉の境目から食べ物を掻き出すよう一本一本丁寧に磨きます。
    歯肉下は磨き残しが多いところです(虫歯、歯周病の原因)。特に注意深く磨きましょう。
    歯の裏側も忘れずに丁寧に磨きましょう。
  3. 歯の噛合せ面は溝がとても深いので、毛先を立てて溝の奥まで届かせるような気持ちで、細かい動きで磨きましょう。
  4. 次にデンタルフロスを使います。歯肉下や歯ブラシが届かない歯と歯の隣接面から汚れを掻き出しましょう。これらの場所は虫歯になりやすい上、発見が遅れがちです。
    正しいフロスの仕方
  5. 矯正中や、歯間が広がっている人は歯間ブラシも併用します。
  6. 仕上げにマウスウォッシュを使用すると、口臭予防および殺菌効果が望めます。(正しい歯磨きをせず、マウスウォッシュだけをしても効果はありません。)
  7. 歯ブラシは最低1ヶ月に一度新しいものと取り替えましょう。毛先が開いた歯ブラシでは磨けません。
正しいフロスの仕方
ステップ1 フロスの長さと歯間への入れ方

図1
フロスを30cm程の長さに切り、両手の中指にまきつけ、ぴんと張るように親指と人差し指で固定させます。このときぴんと張っている部分が2-3cmになるようにします。
ステップ2 フロスを使って歯垢を取り除く

図2
歯間にゆっくりとフロスを通します。このとき歯茎を傷つけないよう気をつけて下さい。
ステップ3 全ての歯にフロスをする

図3
歯肉下まで入れたフロスを歯の側面に巻きつける感じで、汚れをかき出すようにします。
この上下運動を各側面5-6回ずつ繰り返します。
ステップ4 奥歯にもフロスをする

図4
一番奥の歯の後ろ側面や隣接する歯のない部分にもフロスします。
歯を強く磨きすぎると...

硬い毛先の歯ブラシでごしごしと強く歯を磨きすぎると、どんなことが起こるでしょうか。

ポーセレン(白い陶材)とその下の金属部分が磨耗しています。
細かい横線が幾すじもついているのが見えるでしょうか。
毎日強く磨きすぎた結果、歯ぐきが後退し、歯根が露出しています。歯根は柔らかいセメント質で出来ているため虫歯になり易く、口腔内の状態によっては予防処理を必要とすることがあります。また歯ブラシやお水、冷たい食品にしみる知覚過敏を引き起こすこともあります。
このように歯や歯ぐき、クラウン(冠)やブリッジを傷つけないためには、毛先の柔らかい歯ブラシで正しく丁寧に磨くことが大切です。ときどき、「毛先の硬い歯ブラシでないと歯を磨いた感じがしない」という方もいますが、「歯を磨いた感じがする」からといって、「きちんと歯が磨けている」ということにはなりません。