診察内容
予防 治療
一般検診 充填(詰め物) インプラント
(虫歯、歯周病、腫瘍など全般検診)
神経治療 義歯(入れ歯)
歯石除去 クラウン 知覚過敏症処置
学校提出用診断及び証明書 ブリッジ 緊急治療など
歯は、治療しないのが一番!
これは、虫歯を放っておこうと言っているのではありません。虫歯になったら治療するのは当たり前ですが、虫歯にならないことが一番大切だということです。
予防に勝る治療はありません。
アメリカでは予防の思想が進んでおり、乳歯が生えた頃から6ヶ月毎の定期検診を自発的に受けて、輝く白い歯を保つ努力をしています。定期的に検診することで虫歯を小さいうちに発見、治療できるので、歯にとってはもちろん肉体的、精神的な負担を抑えることができます。保険会社も年2回の検診及び歯石除去を奨励しており、処置費を高額カバーの対象としているため経済的な負担もほとんどありません。
歯を守るためには、個人が自分の歯は自分で守るという意識を持って口腔内の健康管理に努めることが大切です。
虫歯になる人、ならない人
虫歯の原因と成り立ち
虫歯の起因要素は4つ。歯質、虫歯菌、糖質、時間です。
お口の中の虫歯菌は食べカスを取り入れて細菌の塊である歯垢となって酸を発生、歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。これが虫歯の始まりです。
つまり、虫歯菌の塊である歯垢を作らなければ虫歯になりません。そして歯垢は自らの努力でほとんど防げます。
  1. ダラダラ食べをしない。
  2. 1日1回就寝前にパーフェクト歯磨きをする。(歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス、ウォーターフロスなどを正しく使う)
  3. 予防(定期的な歯石除去、フッ素塗布、シーラント、フッ素入り歯磨き粉の使用など)

* 歯ブラシの仕方を見る こちらへ

一方、これらの努力をしなくても虫歯にならない人がいるのも事実です。
そもそも人間は生まれた時には虫歯菌を持っていません。新生児〜乳児の間にお口の中の常在菌が構成されますが、この間に外部から虫歯菌をもらってしまうのです。それは多くの場合、虫歯菌を持った家族からの口移しです。哺乳瓶をくわえる、同じスプーンを使うなどといった行為により家族の虫歯菌が赤ちゃんに移され常在菌となってしまうのです。
* 小さい頃から虫歯が少なく、歯医者にあまり通ってない方 こちらへ
* 赤ちゃんの歯のお手入れを見る こちらへ
歯石除去
アメリカでは6ヶ月毎の定期検診と歯石除去は一般的です。子供の頃からこの習慣が身に付いているアメリカ人には銀歯などほとんど見かけません。
口腔内に残された食べカスは細菌と反応して歯垢を形成します。歯垢は細菌の塊で、歯の表面(エナメル質)を溶かし虫歯を作ります。この歯垢が毎日の歯磨きによって取り除かれないと、徐々に石灰化して歯石となります。そして一度付着した歯石は歯磨きでは取れません。
歯石の表面は細かい凹凸が激しく、細菌が蓄積されやすいものです。細菌が付着した歯石は歯肉下に侵食し、歯を支える骨を溶かします(歯周病)。
この歯石を定期的に取り除くことは虫歯と歯周病予防に大変効果的です。
長年歯石を溜めている人が突然歯石除去を受けると、歯間が広がったり、歯が長くなったように見えます。これは歯石が詰まっていた歯間が開放されたり、歯石によって腫れていた歯肉が引き締まった結果によるもので、健康的な状態に戻ったと言えます。歯周病に至る前から定期的な歯石除去を受けて口腔内衛生に気をつけていれば前述のような極端な状態が起こることはまれです。このような点から、歯石除去は審美的にも効果があると言えます。
各種治療について
充填(Filling、 詰め物)
虫歯を取り除き、充填(詰め物を入れること)で天然の歯を出来るだけ削らずに保存する処置法です。この段階で虫歯を発見、治療できるのが理想的です。
クラウン(Crown、冠)
虫歯や破損によって歯冠の多くを失った場合の治療法です。充填では歯の残存部分を守りきれない(=壊れる)可能性が高い時に行います。
欠損歯の修復治療
歯を失った場合の修復治療には、主にブリッジ、インプラント、入れ歯があります。どの治療法がベストかは、患者さんの希望はもちろんですが、口腔内の状態によって異なります。
日本歯科グループでは、各々の治療法のメリット、デメリットをご説明し、さらに患者さんの時間的、経済的な事情も踏まえた上で治療法をお薦めしますので、患者さんはそれらを十分検討してからご自分に最適な治療を選択して頂けます。 →インプラントを詳しく見る
神経治療
虫歯や打撲などによって神経が壊死した歯の保存を可能にする治療法です。→ 詳細はこちら
レントゲンは必要?

渡米前に虫歯検診をして全部治したという患者さんが、渡米たった1ヵ月後に歯痛のため当院を訪れることがとても頻繁にあります。その原因の多くは、歯肉下に隠れた親知らずや詰め物の下に隠れた大きく深い虫歯、歯間の虫歯です。
レントゲンはこのような肉眼では発見しにくい虫歯や歯根の病巣を発見したり、歯を支える骨組織や乳歯の下で成長している永久歯の状態を観察し、異常があれば早期発見を可能にします。
患者さんへこれらの異常を伝えなければ、歯科医として真の役目を果たすとは言えません。

当院ではデジタルレントゲンを早くから導入しており、放射線照射量を最小限に抑えています。
レントゲン写真
傾いて生えている親知らず
金属の詰め物(白い部分)の下に隠れた虫歯(黒い影)
※この部分は、親知らずが邪魔で十分な歯磨きができない。そのため、親知らずを抜かない限り、虫歯を繰り返すことになる。
クラウン(冠)と歯の間の隙間
※この隙間から細菌が進入し、内部で虫歯が進行していることが頻繁にある。手遅れにならないためには定期的にレントゲンでチェックする必要がある。
不完全な神経治療と、それが原因で発生したと思われる膿(歯根先端部の黒い影)
歯根の先端に溜まった膿