乳歯に矯正って?
矯正治療は永久歯が生え揃ってからするもの?!
多くの方がそう思っていますし、その方が理に適っているように思えますが、実は大間違いです。
アメリカの歯科矯正医学会では、すべての子供が7歳までに一度矯正専門医による相談を受けることを奨励しています。なぜ永久歯が生え揃う前から歯並びを気にする必要があるのでしょうか?
それは、乳歯の奥で成長し、萌出する準備を進めている永久歯を守るためです。実は、永久歯が出てくる前から、永久歯の歯並びに影響する問題*を発見し、対処することが可能です。それをEarly Treatmentと呼びます。Early Treatmentによって八重歯や受け口などを避けられたら子供達の心身の負担をどれほど軽減してあげられるでしょう。
永久歯の歯並びを変えるのではなく、歯や顎が成長していく過程を上手く利用して、将来予測できる問題を最小化もしくは阻止するのも矯正の大きな役割です。

*例えば、永久歯の数が少ない、多い、変な方向を向いている、出てくるスペースがない、あごの成長が遅い、または早い、あごの大きさと歯の大きさが釣り合わないなど。