レントゲンは必要?

渡米前に虫歯検診をして全部治したという患者さんが、渡米たった1ヵ月後に歯痛のため当院を訪れることがとても頻繁にあります。その原因の多くは、歯肉下に隠れた親知らずや詰め物の下に隠れた大きく深い虫歯、歯間の虫歯です。
レントゲンはこのような肉眼では発見しにくい虫歯や歯根の病巣を発見したり、歯を支える骨組織や乳歯の下で成長している永久歯の状態を観察し、異常があれば早期発見を可能にします。
患者さんへこれらの異常を伝えなければ、歯科医として真の役目を果たすとは言えません。

当院ではデジタルレントゲンを早くから導入しており、放射線照射量を最小限に抑えています。
レントゲン写真
傾いて生えている親知らず
金属の詰め物(白い部分)の下に隠れた虫歯(黒い影)
※この部分は、親知らずが邪魔で十分な歯磨きができない。そのため、親知らずを抜かない限り、虫歯を繰り返すことになる。
クラウン(冠)と歯の間の隙間
※この隙間から細菌が進入し、内部で虫歯が進行していることが頻繁にある。手遅れにならないためには定期的にレントゲンでチェックする必要がある。
不完全な神経治療と、それが原因で発生したと思われる膿(歯根先端部の黒い影)
歯根の先端に溜まった膿