急な歯痛や、歯が折れたり抜けたりなどの緊急の場合には、誰もがうろたえてしまいどうしていいのか分からなくなるものです。日本歯科グループでは、このような時に役立つ応急措置をまとめてみました。プリントアウト(印刷)して、救急箱の中に入れたり、目のつく所に貼ってご利用下さい。

なお、これらの処置はあくまでも応急措置ですので、その後はなるべく早く歯科医に診てもらいましょう。ただし痛みが激しい場合には、すぐに歯科医に連絡し指示を仰いで下さい。

症状
処置
してはいけない事・注意
歯が欠けた

詰め物が取れた

  • 痛みがある場合は、アスピリン、タイレノ−ル、バファリンなどの鎮痛剤を飲む。
  • 欠けたり、詰め物が取れた歯では、ものを噛まないこと。
  • 歯医者へ行くのを先延ばしにしない。すぐに治療をしないとそれ以上の問題がおこってきます。
歯が痛い
  • 鎮痛剤を飲む。
  • 甘いもの、熱いもの(飲食物)は取らない。
  • なるべく早く歯医者へ行く。
  • 鎮痛剤服用中は、アルコールを飲まない。
  • 鎮痛剤の錠剤を直接患部につけない。
  • 患部を暖めないようにする。
歯ぐきの出血
  • ぬるま湯に食塩を加えたもので1日に4回患部をすすぐ。
  • 出血が続いても、歯磨きは続ける。
  • 歯ぐきの病気の最初の兆候ですので軽く見ないで下さい。この段階ならば、比較的容易に治りますので、早目に歯科医に相談しましょう。

親知らずがはえてくる時 の痛み

  • 鎮痛剤を飲む。
  • ぬるま湯とHydrogen Peroxide(オキシドール)(薬局でとても安く買えます)を同量まぜたもので、患部をすすぐ。
  • 鎮痛剤の錠剤を直接患部につけない。
  • 歯医者へ行くのを先延ばしにしない。すぐに治療をしないとそれ以上の問題がおこってきます。
歯ぐきの炎症
  • 鎮痛剤を飲む。
  • ぬるま湯に食塩を加えたもので1日に4回患部をすすぐ。
  • 放っておけば治るなどと思わないこと。間違いなく歯周病の兆候です。
事故などで歯が抜けた
  • 抜けた歯を見つけ、ぬるま湯でゆすいだ後、牛乳につけるなどして乾燥を防ぎ、一刻も早くその歯を持って歯医者へ行くこと(30分以内が望ましい)。
  • 絶望しないこと。歯が元に戻る可能性もあります。早ければ早いほど、その可能性も高くなります。とにかく急いで歯医者へ!!
口内炎
  • Hydrogen Peroxide(オキシドール)を患部にぬるか、水にHydrogen Peroxideを加えたもので、口をゆすぐ。
  • 3日以上腫れが引かない場合は、歯科医へ行くこと。
  • 口内炎が完治するには、約1週間から10日間かかります。
  • 鎮痛剤の錠剤を、直接患部につけない。

義歯またはブリッジがこわれた

  • 小さなかけらは集めて封筒に入れ、大きな部分はぬれたペーパータオル等に包んで乾燥を防ぎ、歯医者へ。
  • 接着剤を使って自分で直そうとしないこと。かえって義歯やブリッジをだめにしてしまいます。
乳歯がかけた
  • 痛みがあれば、子供用鎮痛剤を適用量飲ませる。
  • 腫れたらアイスパックで冷やす。
  • なるべく早目に歯医者へ。
  • 患部を暖めないようにする。
  • 甘いもの、熱いもの(食べ物、飲み物)を与えない。
  • あわてないこと。大抵の場合、永久歯には影響ありません。

乳歯がはえてくる時の不快感

  • 通常、冷たい物体(スプーンや、Teething ring)をくわえると気持ちが良くなります。事故を防ぐために、必ず親の保護下でくわえさせるようにして下さい。
  • 清潔な指でマッサージをする。
  • 赤ちゃんの手の届くところに危険物を放置しておかない。赤ちゃんがすぐに口の中に入れてしまい、大変危険です。
  • この不快感は、誰でも経験することなので、心配はいりません。

 普段から、どこの病院が夜間診療をしているのか、どこならば急患を診てくれるのか等の情報を集めておくことが大切です。 また、土日・祭日、連休の前には、どこの病院が当番医なのか、どこの病院ならば夜間診療があり、急患を診てくれるのか等を新聞、いきつけの病院などで確認しておき、いざというときに備えましょう。

Disclaimer: All information provided in this website is for educational purposes only. It is not intended to be specific medical or dental advice. If you have a dental problem,you should consult with your dentist.

免責:当ウェブサイト上の全ての情報は、患者さんの歯科治療における一般的な知識を深める目的のみに作られたものであり、歯科治療について特定のアドバイスをするものではありません。サイト上の全ての情報に関し、日本歯科グループは一切責任を負いかねますのでご了承ください。 歯科治療が必要な際には、かかり付けの歯科医にご相談下さい。